- 必要なもの
- 必須なもの
- C/C++コンパイラ(ここではVisual Studio 2010)
- CMake 2.6以降
- 必須ではないが一部の機能を使用するために必要なもの
- Python 2.6.x もしくは 2.7.x : Pythonラッパをビルドするのに必要.
- Intel TBB 2.2以降 :
並列処理コードを有効にするために必要(OpenCVはOpenMPを用いない).
- Qt 4.6以降 : マルチプラットフォームGUIライブラリ.
HighGUIのバックエンドにQtを使いたい場合に必要.
- Intel IPP 5.1〜6.1(7でもたぶん大丈夫) : Intelコンパイラに付属のマルチメディア処理ライブラリ.インテル製CPUに最適化されている and 並列化に対応しているため対応する環境ならば高速に処理できる.
色変換,Haar学習,DFTなどを高速化できる.ただし,商用(Linux用で研究用なら無償?)
- NVIDIA CUDA : NVIDIAのGPUを用いた汎用計算用アーキテクチャ.
CUDA for C/C++をインストールすることでOpenCVをNVIDIA GPU環境下で高速化できる.
- ビルド
- OpenCV-2.*.*-win-src.zipをダウンロードして解凍.解凍したフォルダを$OPENCVとする.
- CMakeの最新版をダウンロードしてインストール
(cmake-2.*.*-win32-x86.exe).
コマンドプロンプトからcmakeを用いたい場合は,
CMakeのパス(C:\Program Files (x86)\CMake 2.8\bin)を環境変数Pathに追加する
(インストールプロセスの途中で追加するかどうか選択するダイアログがある).
パスが通っているかどうかは,コマンドプロンプトから,
cmake --version
で
cmake version 2.8.5
などと出ればOK.
- cmakeを実行したときにできるVSプロジェクトファイルなどを保存するテンポラリフォルダを作成.
ここでは,$OPENCV/buildとする.
- スタートメニューからCMake (cmake-gui)を実行.
- CMakeのウィンドウで"Where is the source code"に$OPENCVのパス,"Where to build the binaries"に$OPENCV/buildのパスを設定.
- Configureボタンをクリックするとコンパイラを選ぶウィンドウが現れる.
"Specify the generator for this project"のところで
"Visual Studio 10" (64bitの場合は"Visual Studio Win64")を選択する.
- ビルドオプション一覧が出るので必要に応じて編集.Generateする前にConfigureをクリックして整合性をチェックする.
以下は私の設定メモ(スタティックビルドの場合)
- BUILD_SHARED_LIBSをアンチェック -> BUILD_WITH_STATIC_CRTが現れるのでチェックを入れる
- BUILD_EXAMPLESにチェック
- Generateをクリックすると$OPENCV/buildにVisual Studio 2010でのビルドファイルが生成されるので,
Visual Studio 2010で$OPENCV/build/OpenCV.slnを開いてDebug,Releaseでビルド.
全てのプロジェクトをビルドしたい場合はALL_BUILDプロジェクトをビルドすればよい.
- インクルードファイルとライブラリファイル
インクルードディレクトリ
$OPENCV/include
$OPENCV/modulesの各includeフォルダ
ライブラリディレクトリ
$OPENCV/build/lib
ライブラリファイル
opencv_core230.lib
opencv_flann230.lib
opencv_imgproc230.lib
opencv_highgui230.lib
opencv_ml230.lib
opencv_video230.lib
opencv_objdetect230.lib
opencv_features2d230.lib
opencv_calib3d230.lib
opencv_legacy230.lib
opencv_contrib230.lib
zlib.lib
libjpeg.lib
libpng.lib
libtiff.lib
libjasper.lib
comctl32.lib
vfw32.lib
|