-ダウンロード~
[[ODE Download(SourceForge):http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=24884]]から,Windows用の ode-(バージョン番号).zip をダウンロードして,適当な解凍ソフトで解凍する.解凍してできたフォルダ(ode-*)を適当なところに置く.ここでは置いたフォルダのパスを $ODE と表現する.
-ライブラリのビルド~
--0.10.*より前のバージョンでは,$ODE\build に各環境に合わせたコンパイル・ビルド用ファイルがあるので,自分の環境に合わせてビルド.Windows/Visual Studio 2005 の場合,$ODE\build\vs2005\ode.sln を用いる.用意されているプロジェクトの構成は,DebugDLL,DebugLib,ReleaseDLL,ReleaseLib の四つ.~
--0.10.*以降では$ODE\build\にあるpremakeを使ってビルド用ファイルを作成する.
%%コマンドプロンプトからpremake --helpでコマンドの説明が出るので,%%
%%それを参考にここではVisual Studio 2005用のビルドファイルを作ってみる.%%
premake --with-demos --with-tests --target vs2005
--0.11からpremake.exeとpremake4.exe,0.11.1からはpremake4.exeのみが同梱されている.
premake4 --help
でコマンドの説明が出る.
+++デモも含めて Visual Studio 2005用のビルドファイルを作る場合は,
premake4 --with-demos vs2005
をコマンドプロンプトから打ち込む.~
+++vs2005フォルダが作られるので,その中のode.slnを使ってライブラリをビルドする.
用意されているプロジェクトの構成は,
DebugDoubleDLL,DebugDoubleLib,DebugSingleDLL,DebugSingleLib,
ReleaseDoubleDLL,ReleaseDoubleLib,ReleaseSingleDLL,ReleaseSingleLib
の八つ.
Visual Studioのツールバーからビルドしたい構成を選択するか(下図左),
メニュー「ビルド」->「構成マネージャ」からアクティブソリューション構成で選択する(下図右).
全構成を一気にビルドしたい場合は,「ビルド」->「バッチビルド」を使うと便利である.~
&ref(ode_proj.jpg,,60%); &ref(ode_proj2.jpg,,60%);~
ここでは,*Libを用いるが,コード生成のランタイムライブラリがマルチスレッドDLLになっているので,
スタティックリンクにしたい場合,プロジェクトのプロパティから「コード生成」->「ランタイムライブラリ」をマルチスレッドにする(下図参照).(複数のプロジェクトの設定を一度に変更する場合は,ソリューションエクスプローラでShiftキーを押しながらクリックで複数プロジェクトを選択後,設定する).
#ref(ode_proj3.jpg,,60%);
+++ビルドされたファイルは,$ODE\lib\debuglib\,$ODE\lib\releaselib\ などに入っている.ode_*.lib が必須ファイルで,これを自分のプロジェクトにライブラリファイルとして追加する.また,ODEが用意したGUI環境を用いるなら drawstuff.lib も必要.
追加のインクルードディレクトリは,$ODE\include .
+++プロジェクトの設定で,ode_*.lib drawstuff.lib を追加のライブラリファイルにする(*はsingleもしくはdouble).
drawstuff を用いないなら,ode_*.lib だけでもよい.
-倍精度
0.10.*以降では,上記のプロジェクト構成で*Double*のものを用いると倍精度でビルドされる.~
それ以前のバージョンでは,~
ODE のライブラリは標準では単精度(float)となっているが,ビルド時に倍精度(double)に変更可能.$ODE\include\ode\config.h 内の最初のほうにある
#define dSINGLE 1
を
#define dDOUBLE 1
で置き換えてから,ライブラリをビルドしなおす.