#author("2016-11-01T10:39:09+09:00","default:pbcglab_user","pbcglab_user")
Visual C++用のバイナリが[[boostpro:http://www.boostpro.com/download]]で配布されている(要登録).

自身の環境でビルドしたい場合の手順は以下
(詳しくは,[[Getting Started:http://www.boost.org/doc/libs/1_55_0/more/getting_started/windows.html]]を参照).
+[[boostのページ:http://www.boost.org/]]から最新のboostライブラリをダウンロードする.
中央のDOWNLOADSのところから最新版のリンクをクリックし,boost_1_57_0.zipなどをダウンロードして解凍する.
解凍先フォルダを$BOOSTとする.

[ver1.5?以降(バージョンはちゃんと確かめていない)]
+boostではビルドするためのBoost.Buildシステムを構築するためのバッチファイルbootstrapが含まれているので,これを実行する.
スタートメニューからVisual Studioコマンドプロンプト
(VS2012ならMicrosoft Visual Studio 2012 -> Visual Studio Tools -> VS2012 の開発者コマンド プロンプト)
を立ち上げ,$BOOSTフォルダに移動し,以下のコマンドを実行すr.
 bootstrap
+Boost.Buildシステムが構築されたら以下のコマンドを実行
 b2
 .\b2
ビルドオプションはb2 --helpで確認できる.例えばx64,multi-threadingで4スレッドでビルドの場合ならば,
 b2 threading=multi variant=debug,release address-model=64 -j 4
 .\b2 threading=multi variant=debug,release address-model=64 -j 4
となる.static,sharedはlink,runtime-linkオプション,作成されたライブラリファイルを置くフォルダ指定には--stagedirオプションを用いる.


[ver1.49?以前]
+bjam.exeを準備する.[[boostのページ:http://www.boost.org/]]からビルド済みバイナリを落としてくるか,
[[自分で環境に合わせてビルド:http://www.boost.org/doc/libs/1_45_0/doc/html/jam/building.html]]する.ビルドの仕方は以下.
++%%$BOOST\tools\jam\src\build.bat を実行する.%% bjamのソースコード(boost-jam-3.1.18.zipなど)をダウンロード解凍する.解凍したフォルダにあるbuild.batを実行する.何も指定しなければ自動で環境を判別する.環境を選択する場合は,コマンドプロンプトから,
 build.bat vc10
などとする.vc10はVS2010, vc8にするとVS2005, vc9にするとVS2008.その他のtoolsetは[[Building BJam:http://www.boost.org/doc/libs/1_45_0/doc/html/jam/building.html]]を参照.
++$BOOST\tools\jam\src\bin.ntx86\ に環境に合わせたbjam.exeができるので,これを$BOOSTかPATHが通っているところに移動.
+コマンドプロンプトで$BOOSTに移動して,bootstrap.batを実行.
 bootstrap.bat
+bjam.exeを実行する.オプションの例は以下.
 bjam.exe --toolset=msvc-10.0 --prefix=C:\usr\boost_1_45 --build-type=complete link=static release install
オプションとして,
-- --toolset=msvc-10.0 : VS2010用,VS2005の場合はmsvc-8.0,VS2008の場合はmsvc-9.0
-- --prefix=C:\usr\boost_1_45 : インストール先.インクルードファイルとライブラリファイル(*.lib)などが置かれる.
-- --build-type=complete : 完全ビルド.デフォルトではminimalになっている.
-- link=static : スタティックリンクを指定(dllなし).共有リンクの場合はsharedを指定,両方指定(link=static,shared)も可
-- release : リリースビルド.デバッグビルドの場合はdebugを指定する.
-- install : ビルドしたファイル(*.dll, *.libなど)をprefixで指定したフォルダに移動する.~
を指定している.他のオプションの詳しい説明は bjam.exe --help で参照.ビルドは環境にもよるが結構時間がかかるので注意.
+prefixオプションで指定したところにinclude\boost-1_45, libフォルダができているので,それぞれインクルードパス,ライブラリパスに追加するなどする.

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